【東よか干潟ビジターセンター ひがさす 主催】
有明海では、ノリ漁期に珪藻類による赤潮が発生し、その珪藻が海水の栄養を吸い尽くす。結果、有明海のノリは栄養欠乏によって色落ちする。有明海では珪藻の赤潮被害をいかに軽減するかが重要である。しかし、南極などの寒冷域海洋では珪藻が豊かな漁獲を下支えする重要な生物である。つまり、珪藻との付き合い方が全く異なるのである。今回は、これまでの極域海洋の珪藻研究を生かすことで明らかとなった、有明海の珪藻赤潮研究の成果を紹介します。
https://www.higasasu.city.saga.lg.jp/event/archives/94 (外部リンク)
佐賀大学農学部 で珪藻類による赤潮やノリの色を決める光合成色素の研究に従事。
佐賀に来る前は、氷点下の環境で研究を行い、北海道大学では冬季親潮域の珪藻大増殖の仕組みを研究し、その後に豪州・タスマニア大で南極の珪藻の光合成研究に取り組んできた。